OMEGAPRO社からの公式発表はまだですが、把握している限りの現状を共有させていただきます。
※公式文書ではありませんのでご注意ください。
調査報告 令和6年7月31日
本日現在、誠に残念なことに、OMEGAPRO社から返金等に関する具体的な公式アナウンスは行われていないと見受けられます。
しかしながら、現在も日本においては独自に現状に関する調査を継続しており、この間、私たちはTraders Domain社が関わる米国での訴訟の行方を追い続けていました。昨年10月の「OMEGAPRO関係者ミーティング報告」に記載させて頂いた通り、同社が出金できない理由の一つとして、以下の説明がありました。
「OMEGAPROのグループ企業であるNeptune社より一部の資金運用を委託していた米国法人Traders Domain社(T社)が、米国証券取引委員会(CFTC)により刑事告訴され、関係先も含めて、裁判所より財産の一時的な凍結処分を受けているため出金ができない。」(令和5年9月OMEGAPRO社発表)
先日、この裁判の判決が出たことを確認し、判決資料を米国より取り寄せることに成功しました。判決について以下の通りご報告いたします。
【裁判の背景】
1. 裁判開始と被告について: 2023年1月31日、米国商品先物取引委員会(CFTC)は、ティン・クォック・トラン(以下「トラン」)、SAEG GM、マーカス・ブリスコ、Yas Castellum LLC、Yas Castellum Financial LLC等を対象に、禁止命令、民事罰、返還およびその他の衡平法上の救済を求める訴訟を提起した。
2. 事件の概要: 2020年4月から少なくとも提訴日まで、トランは他の被告と共に、レバレッジまたはマージン取引を装って個人や法人から資金を募り、詐欺的な商品プールを運営していた。トランは、これらの資金を実際には外国為替取引や金取引に使わず、私的な用途に流用した。
【事実の認定】
1. 資金の流用: トランは、プール参加者の資金を外国為替取引や金取引に使わず、請求書の支払いや個人的なビジネスに使用した。
2. 資金の共用: トランはプール資金を非プール資金と混同し、適切な管理を行なわなかった。
3. 不正行為の拡大: 発見された詐欺の規模は、当初の予測を上回るもので、トランは少なくとも1,264名のプール参加者から合計185,387,226ドル(約289億円)を受け取った。
【法律の結論】
1. 違法行為の確認: トランの行為は、商品取引法およびCFTCの規制に違反しており、特に詐欺行為や登録義務違反が認定された。
2. 管轄権と適切な裁判地: この裁判は、米国商品取引法第13a-1条に基づき、テキサス州南部地区連邦地方裁判所が管轄である。
【認められた救済】
1. 永久的禁止命令: トランは今後、外国為替取引や商品取引に関連する資金の詐取、登録義務違反、資金の共用などの行為を行うことを永久に禁止する。
2. 返還: トランは被害者に対して、合計128,150,637ドル(約200億円)の返還義務がある。返還金は、国家先物協会(NFA)が監督し、適切に分配する。
3. 民事罰: トランには、違法行為による金銭的利益の3倍に相当する384,451,911ドル(約600億円)の民事罰を科す。
4. その他の規定: 資産の凍結解除や通知義務など、その他の必要な規定も含まれる。
(1ドル=156円換算)
日本の対応について
上記の通り、過去にOMEGAPRO社の一部資金が運用のために渡っていたとされる米国の運用会社(T社とその関係者ら)の裁判が集結し、判決が下りました。T社の詐欺が認定され、約200億円の決定返金額に対して罰金が約600億円という結論から、これらが今後どうなっていくのか、また今後この判決がどのように私達ユーザーに影響してくるのか、現時点では明らかになっていません。しかし従前のOMEGAPRO社の説明によれば、令和5年9月の時点で、OMEGAPRO社がTraders Domain社に預けている資金はなく、ほとんどの資金は自社ブローカーで運用していた為、OMEGAPROが運用していた資金が無くなったという事実はないと聞いております。あくまでも過去にTraders Domain社に預けていたことがある為、当局の捜査がOMEGAPRO社にも及んでいるとアンドレアスCEOから説明がありました。
本来ならば、OMEGAPRO社が公式に世界中のユーザーに対して、情報発信を含め、コミュニケーションを継続することが真に大切なことであると思いますが、今現在も沈黙を継続していると思われます。現在、出金日時等の詳細な情報はまだ明らかにされていませんが、今後日本としても、私達の資金が一日でも早く返金されるよう、状況調査を継続してまいります。
Broker-Groupにログインできない件について
本日現在もメインページにはアクセスできるが、ログインが出来ない事象が発生していることを確認しています。日本としても、原因が不明であり、裁判に関連する影響なのかも含めて、なぜログインができないのか調査を継続しています。判明したことがあればお知らせ致します。
今後の情報配信について
「OMEGAPROに関する情報配信」はLINEのシステムを用い公式アカウントとして運用を続けておりましたが、昨今、様々な事情により公式アカウントがLINE社より削除される事例があるとの情報を入手しました。万が一にもアカウントが削除された場合、OMEGAPROに関する情報を一元的に配信することが困難になってしまうため、以後はメールマガジン(メルマガ)にて直接配信する方法に切り替える決断を致しました。
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以上